粉瘤(アテローム)の治療と手術について

粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂がたまって徐々に大きくなる良性腫瘍です。皮膚の下のしこりとして気づかれることが多い一方、自然に治ることは少なく、根治を目指す場合は手術(嚢胞の摘出)が基本になります。
このページでは、粉瘤治療を検討している方に向けて、粉瘤とはどのような病気か/治療方法と手術の考え方/手術が必要になるタイミング/医療機関を選ぶ際のポイントなど、粉瘤治療全体を体系的に解説します。

粉瘤とはどのようなできもの?

粉瘤は、皮膚の下に「嚢胞(のうほう)」と呼ばれる袋が形成され、その中に角質や皮脂がたまることで生じます。

  • 首・背中・顔・耳の後ろなど、全身のさまざまな部位にできます
  • 初期は痛みがないことが多い
  • 触ると弾力のあるしこりとして感じる

良性の腫瘍ですが、放置すると大きくなったり、炎症を起こしたりする可能性があります。

粉瘤は自然に治る?

粉瘤は皮膚の下に袋状の構造(嚢胞)が残るため、自然に消失することは少なく、再び大きくなったり繰り返したりすることがあります。 根治を目指す場合は、袋(嚢胞)を摘出する手術が基本になります。

※赤み・腫れ・痛み・膿などの変化がある場合は状態に応じた対応が必要になることがあります(詳しくはページ下部の関連リンクをご参照ください)。

結論として、粉瘤が自然に消失することはありません

一時的に小さくなったように見えることはありますが、皮膚の下に袋が残っている限り、再び大きくなったり、同じ場所に繰り返し生じたりします。

粉瘤にお悩みの方へ|当院が選ばれる理由

痛みに配慮した粉瘤手術

粉瘤の手術に不安を感じる方の中には、「麻酔や処置は痛いのか」と心配される方もいらっしゃいます。
当院では、局所麻酔を適切に行い、痛みに配慮しながら手術を進めます。手術中に痛みがある場合は、無理に進めず、麻酔の追加などを行って対応します。

痛みが出やすい場面(一般的な目安)

粉瘤手術で痛みが気になりやすい場面として、一般的に次のようなものがあります。

  • 局所麻酔の注射:針を刺す瞬間や、麻酔薬が入るときに痛みを感じることがあります。

  • 処置中の違和感:麻酔が十分に効いていれば強い痛みは通常ありませんが、圧迫感や引っ張られる感覚が出ることがあります。

  • 術後の痛み:術後に鈍い痛みが出ることがありますが、程度や持続は部位・大きさ・炎症の有無などで異なります。

当院の対応(痛みに配慮するための工夫)

  • できるだけ細い針の使用(部位や皮膚の厚さに応じて選択します)

  • 麻酔が十分に効くまで待ってから開始

  • 術中の痛みの確認と適宜追加麻酔

  • 経験に基づいた手順で、安全に配慮しながら施術(所要時間は部位・大きさ・状態により異なります)

費用と保険

保険診療での費用目安

粉瘤の治療費については、「いくらかかるのか」「保険は使えるのか」と不安に感じる方が多いと思います。
粉瘤の診察・手術は、多くの場合健康保険が適用されます(状態や検査内容により費用は変わります)。診察時に、治療方針とあわせて費用の目安をご説明します。

粉瘤治療で費用が変わる主な要素

粉瘤の費用は、主に以下の内容で決まります。

  • 診察費用:初診料・再診料

  • 検査費用:必要に応じて行います

    • 例)超音波(エコー)による内部評価、感染が疑われる場合の検査、摘出後の病理検査など

  • 手術費用:粉瘤の大きさ・部位・炎症の有無などにより異なります

  • 術後の処置:創部の状態により、消毒・抜糸などが必要になることがあります

手術費用の目安(3割負担)

手術費用は症例により変動しますが、3割負担の目安として数千円〜1万数千円程度となるケースが多いです。
※診察料・検査費用・処置費用などが別途かかる場合があります。

当院の粉瘤治療の流れ

1. 診察(初診)

粉瘤に見えるしこりでも、似たできものがあるため、まずは診察で状態を確認します。必要に応じて超音波(エコー)などで内部の状態を評価し、治療の必要性やタイミングを判断します。

初診で確認すること(例)

  • しこりの大きさ・部位・皮膚の状態

  • 炎症の有無(赤み・腫れなど)

  • 手術の適応、手術方法、通院回数の目安

  • 費用の目安、術後の過ごし方

不安な点があれば、診察時にまとめてご相談ください。

2. 手術(摘出手術)

くり抜き法(小切開/パンチ法)

  • 小さな切開から袋を摘出する方法

  • 傷が小さく済む場合があります

  • 症例によっては再発リスクが高くなることがあります

切開法(標準的な摘出手術)

  • 皮膚を切開して袋を確認しながら摘出する方法

  • 大きい粉瘤や再発例などで選択されることがあります

  • 傷跡をできるだけ目立ちにくくするよう縫合します

手術の流れ(一般的な例)

  1. 診察・説明(手術方法、通院、注意点)

  2. 局所麻酔

  3. 摘出(状態により方法を選択)

  4. 縫合・処置(必要に応じてガーゼ/テープ固定)

  5. 術後説明(創部ケア、入浴・運動、受診目安)

※所要時間や通院回数は、部位・大きさ・炎症の有無などで異なります。

3. 術後のアフターケア

手術後は、創部を清潔に保ち、指示された方法でケアを行うことが大切です。適切なアフターケアにより、感染や傷トラブルの予防につながります。

術後に多い確認ポイント(例)

  • 傷の洗い方・テープ固定の有無

  • 入浴・運動・仕事復帰の目安

  • 抜糸の要否(部位や方法によります)

  • 赤みや腫れ、痛みなど変化が出た場合の対応

再診のタイミングや注意点は、術後に個別にご案内します。気になる症状があれば早めにご相談ください。


よくあるご質問(FAQ)

Q. 手術の痛みはありますか?

粉瘤の手術は局所麻酔で行うことが多く、手術中の痛みは麻酔により軽減されます。
ただし、麻酔の注射時にチクッとした痛みを感じることがあります。また、麻酔が十分に効いていない場合は追加麻酔で調整します。

当院の対応(例)

  • できるだけ痛みに配慮した麻酔の方法を選択

  • 麻酔が十分に効いていることを確認してから開始

  • 術後に痛みが出る場合は、必要に応じて鎮痛薬を使用します

※痛みの感じ方や術後の経過は、部位・大きさ・炎症の有無などにより異なります。

Q. 予約なしで受診できますか?

当院は予約優先制です。予約なしでも受診いただける場合はありますが、混雑状況により待ち時間が長くなったり、当日の対応が難しいことがあります。

スムーズな受診のために

  • 当日受診をご希望の場合は、事前にお電話で状況をご相談ください

予約方法(LINE予約等)がある場合は、そちらもご利用ください

Q.手術後の通院は必要ですか?

通院の必要性は、手術方法(縫合の有無)・部位・傷の状態などにより異なります。

通院の目安(一般的な例)

  • 縫合した場合:抜糸が必要なことが多く、術後1週間前後に受診いただくことがあります

  • 縫合しない場合:創部が小さいケースでは、経過が安定していれば通院回数が少ないこともあります

  • 炎症が強い/感染リスクがある場合:経過確認のために複数回の受診が必要になることがあります

術後の受診回数やタイミングは、手術後に個別にご案内します。赤み・腫れ・痛みなどの変化が気になる場合は早めにご相談ください。


まとめ

粉瘤治療は、状態に応じた適切な対応が大切です

粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋(嚢胞)が残るため、自然に消失することは少なく、時間とともに大きくなったり繰り返したりすることがあります。根治を目指す場合は、袋ごと摘出する手術が基本になります。

粉瘤は、炎症を起こす前の落ち着いた状態で治療できると、治療計画が立てやすく、傷の負担も抑えやすい傾向があります。一方で、痛みや腫れなどの変化がある場合は、状態に応じた対応が必要になることがあります。

粉瘤治療のポイント

  • 自然に消えにくく、根治には摘出手術が基本になる

  • 大きさ・部位・炎症の有無により、治療方法や通院の目安が変わる

  • 不安がある場合は、診察で状態を確認し、治療方針を相談する

治療の流れや費用の目安、術後の過ごし方については、診察時にわかりやすくご説明します。気になるしこりがある場合は、早めにご相談ください。

受診をご希望の方は、診察にて状態を確認し、治療方針・手術方法・通院回数の目安・費用の目安をご説明します。まずはご都合に合わせてご予約のうえ、ご相談ください(当日受診をご希望の場合は、空き状況をご案内しますので事前にお問い合わせください)。