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天六・天神橋筋六丁目で水虫が気になる方は、皮膚科での検査と治療が選択肢のひとつです。水虫は白癬菌というカビによる皮膚の感染症で、指の間の皮むけやかゆみ、爪の濁りなどの症状があらわれます。湿疹やかぶれなど見た目の似た病気も多く、自己判断では見分けにくいことがあります。

この記事の要約

  • 水虫の種類と症状、間違えやすい皮膚の病気
  • 皮膚科を受診する目安と診察の流れ
  • 治療方法と、再発・感染を防ぐ日常ケア

気になる症状があれば、かもがわクリニック天六へお気軽にご相談ください。平日にお時間が取りにくい方は、土曜日もご相談いただけます。

本記事は、形成外科専門医・医学博士で、京都大学大学院医学研究科形成外科診療科長などを歴任した当院院長 鈴木義久が解説します。受診を迷っている方の判断材料としてお役立てください。

水虫とは?白癬菌による皮膚の感染症

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚に感染して起こる病気です。医学的には「白癬(はくせん)」と呼ばれ、足にできるものは「足白癬」といいます。身近な皮膚の病気のひとつで、年齢や性別を問わず多くの方にみられます。

水虫の原因は白癬菌(カビの一種)

白癬菌は、皮膚の表面にある角質層や、爪・髪の毛に含まれる「ケラチン」というたんぱく質を栄養にして増えるカビです。そのため、角質の厚い足の裏や、指の間など蒸れやすい部分で増えやすいとされています。

「水虫」という名前ですが、虫が原因ではありません。また、白癬菌は皮膚の奥深くではなく表面の角質層にとどまることが多く、かゆみや皮むけなどの症状は皮膚の表面にあらわれます。

足だけではない、爪・手・体・股にできる白癬

白癬菌は足以外にも感染し、感染した部位によって呼び名が変わります。

足の爪に感染したものは「爪白癬(爪水虫)」、手にできたものは「手白癬」と呼ばれます。体や顔にできて輪のような赤い発疹があらわれるものは「体部白癬(たむし)」、太ももの付け根にできるものは「股部白癬(いんきんたむし)」、頭にできるものは「頭部白癬(しらくも)」です。

足の水虫を治療しないままでいると、手で触れることなどで、ほかの部位や爪に広がることがあります。足以外に気になる症状がある場合も、あわせてご相談ください。

うつりやすい場所と感染しやすい環境

水虫は、白癬菌を含むはがれた皮膚(角質)に触れることでうつります。公衆浴場やプール、スポーツジムの更衣室の足ふきマット、共用のスリッパなどは、はがれた角質が残りやすい場所です。ご家庭でも、バスマットやスリッパを家族で共用することで感染する場合があります。

ただし、白癬菌が皮膚に付着しても、すぐに感染するわけではありません。菌が角質に入り込むまでには一定の時間がかかるとされており、その前に足を洗って清潔にすれば感染のリスクを下げられると考えられています。

一方で、長時間靴を履いて足が蒸れている状態や、足に小さな傷がある状態では、菌が入り込みやすくなるとされています。梅雨から夏にかけての高温多湿の時期は、特に注意が必要です。

水虫の主な種類と症状

足の水虫(足白癬)は、症状のあらわれ方によって主に3つのタイプに分けられます。ひとつのタイプだけでなく、複数のタイプが同時にみられることもあります。また、「水虫はかゆいもの」と思われがちですが、かゆみがほとんどないタイプもあります。

趾間型(しかんがた)

足の指の間にできるタイプで、足の水虫の中でも多くみられます。特に、薬指と小指の間など、指同士が密着して蒸れやすい部分にできやすいとされています。

皮膚が白くふやけたり、皮がむけたり、赤くただれたりするのが主な症状です。かゆみを伴うことが多く、皮膚が裂けて痛みが出ることもあります。

ただれや傷の部分から細菌が入ると、足が赤く腫れて痛む「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」などを起こすことがあります。足の腫れや熱っぽさ、強い痛みがある場合は、早めに受診してください。

小水疱型(しょうすいほうがた)

土踏まずや足の側面、足の指の付け根などに、小さな水ぶくれ(水疱)ができるタイプです。強いかゆみを伴うことが多く、気温や湿度が高い季節に症状が出やすい傾向があります。

水ぶくれは時間がたつと乾いて、皮がむけていきます。水ぶくれがつぶれた部分から細菌が入ることもあるため、無理につぶしたり、かきこわしたりしないようにしましょう。

なお、手のひらや足の裏に小さな水ぶくれができる病気には、汗疱(かんぽう)など水虫以外のものもあります。見た目だけで判断せず、検査で確認することが大切です。

角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)

かかとや足の裏全体の皮膚が厚く硬くなり、表面が粉をふいたようにカサカサするタイプです。かゆみがほとんどないことが多いため、「乾燥しているだけ」「かかとが荒れているだけ」と思われ、水虫と気づかれにくい傾向があります。

冬になると皮膚がひび割れて、痛みが出ることもあります。爪水虫(爪白癬)をあわせて持っている方も多いとされています。

角質が厚いため塗り薬の成分が届きにくく、症状によっては飲み薬による治療が検討される場合もあります。かかとのカサカサが保湿をしても続く場合は、一度皮膚科でご相談ください。

爪水虫(爪白癬)の特徴と治療

爪水虫(爪白癬)は、白癬菌が爪に入り込んで起こる病気です。足の水虫を治療しないままでいると、菌が爪に広がって発症することが多いとされています。手の爪にできることもありますが、足の爪、特に親指の爪に多くみられます。

爪が白く濁る・厚くなる・もろくなるのが主な症状

爪水虫になると、爪が白や黄色に濁る、厚くなる、表面がでこぼこする、先端からボロボロと崩れるといった変化がみられます。かゆみや痛みはほとんどないことが多いため、気づかないまま長い期間が経っていることも少なくありません。

ただし、爪の濁りや変形は、けがや加齢、靴による圧迫、乾癬などほかの皮膚の病気によっても起こります。爪水虫かどうかは見た目だけでは判断が難しいため、皮膚科では爪の一部を採取して白癬菌がいるかを確認してから治療を始めます。

爪が厚くなると、靴に当たって痛みが出たり、歩きにくくなったりすることもあります。また、爪水虫は足の水虫の再発や、ご家族への感染のもとになることもあります。

一般的な水虫の塗り薬では爪の奥まで届きにくい

爪は硬く厚い組織のため、皮膚の水虫に使う一般的な塗り薬では、薬の成分が爪の奥まで届きにくいとされています。そのため、爪水虫には飲み薬や、爪に浸透しやすいように作られた専用の塗り薬を使います。

どの治療法が適しているかは、爪の濁りの範囲や厚さ、ほかの病気や服用中の薬、年齢などをふまえて判断します。

飲み薬(内服薬)による治療

飲み薬は、血液を通して爪の根元から薬の成分を届ける治療法です。爪の広い範囲が濁っている場合や、爪が厚くなっている場合に検討されます。

主な副作用として、肝機能の数値の異常、胃の不快感や吐き気、発疹などが報告されています。まれに重い肝機能障害や血液の異常が起こることもあるため、当院では飲み薬を始める前と服用中に血液検査を行い、体の状態を確認しながら治療を進めています。

飲み薬の種類によっては、一緒に飲めないお薬があります。ほかの病気で治療中の方やお薬を服用中の方は、お薬手帳をお持ちください。また、肝臓の病気のある方、妊娠中・妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、飲み薬が使えない場合があるため、診察の際にお申し出ください。

爪専用の塗り薬(外用薬)による治療

飲み薬が使えない方や、濁りの範囲が比較的狭い場合には、爪専用の塗り薬を使う治療も選択肢のひとつです。当院では、エフィナコナゾール(商品名:クレナフィン)やルリコナゾール(商品名:ルコナック)を処方しています。

塗り薬は1日1回、爪全体と爪の周りの皮膚に塗ります。副作用として、塗った部分やその周りの皮膚の赤み、かぶれ、かゆみ、水ぶくれなどが起こることがあります。気になる症状が出た場合は、自己判断で中止せずにご相談ください。

きれいな爪に生え変わるまでの期間の目安

飲み薬、塗り薬のどちらでも、濁った爪そのものが元に戻るわけではありません。治療によって爪の根元から新しく生えてくる爪が、少しずつ濁った部分と入れ替わっていきます。

足の爪は伸びるのがゆっくりなため、親指の爪がすべて生え変わるまでには1年から1年半ほどかかるといわれています。見た目が落ち着くまでには時間がかかり、治療期間には個人差があります。途中で治療をやめると再発の原因になることがあるため、医師と相談しながら治療を続けることが大切です。

水虫と間違えやすい皮膚の病気

足の皮むけやかゆみ、水ぶくれは水虫の代表的な症状ですが、同じような症状は水虫以外の病気でもみられます。水虫だと思って皮膚科を受診された方でも、検査の結果、水虫以外の病気であることも少なくありません。ここでは、水虫と間違えやすい主な病気をご紹介します。

汗疱(かんぽう)・異汗性湿疹

手のひらや足の裏、指の側面に、小さな水ぶくれが急にできる病気です。かゆみを伴うことが多く、水ぶくれが乾くと皮がむけていきます。小水疱型の水虫とよく似ているため、見た目だけで区別するのは難しいことがあります。

汗をかきやすい季節の変わり目や春から夏にかけて症状が出やすく、汗の出方や金属アレルギーなどが関係していると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。白癬菌による病気ではないため人にはうつらず、水虫の薬では症状が落ち着かないことがあります。

接触皮膚炎(かぶれ)

皮膚に触れたものが刺激やアレルギー反応を起こし、赤み、かゆみ、水ぶくれなどがあらわれる病気です。足では、靴の素材やゴム、靴下の染料などが原因になることがあります。

注意したいのは、水虫だと思って使った市販の水虫薬そのものでかぶれてしまうケースです。かぶれている皮膚に水虫薬を塗り続けると、症状が悪化することがあります。市販薬を使ってから赤みやかゆみが強くなった場合は、使用を中止して皮膚科にご相談ください。

かぶれの原因を詳しく調べる検査(パッチテスト)が必要な場合、当院では総合病院をご紹介しています。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)など、その他の皮膚疾患

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に、膿(うみ)のたまった小さな発疹(膿疱)が繰り返しできる病気です。膿疱の中に菌はいないため、人にうつることはありません。扁桃炎や歯の病気、喫煙などが関係していることがあるとされています。

このほかにも、皮膚が厚くなってはがれ落ちる乾癬(かんせん)、乾燥による足裏のひび割れや角質の厚み、カビの一種であるカンジダによる皮膚の感染症なども、水虫と似た症状がみられることがあります。

見た目だけでは区別が難しく、検査で確認することが大切

水虫かどうかは、皮膚の一部をこすり取って顕微鏡で調べ、白癬菌がいるかを確認することで判断します。皮膚の表面をこすり取るだけの検査のため、痛みはほとんどありません。

水虫ではない病気に水虫の薬を使っても、症状が落ち着かないばかりか、かぶれなどで悪化してしまうことがあります。また、市販の水虫薬を使ったあとに受診すると、検査で菌が見つかりにくくなり、正確な診断が難しくなる場合があります。自己判断で薬を使う前に、まずは皮膚科で検査を受けることをおすすめします。

天六・天神橋筋六丁目で皮膚科を受診する目安

水虫は身近な病気のため、「様子をみていれば落ち着くだろう」「市販薬で対応しよう」と考える方も多いかもしれません。ただし、水虫は自然に治ることが少ない病気とされており、そのままにしておくと爪やほかの部位に広がったり、ご家族にうつったりすることがあります。気になる症状がある場合は、早めに皮膚科で相談することをおすすめします。

受診を検討したい症状

次のような症状がある場合は、水虫やそのほかの皮膚の病気の可能性があります。

  • 足の指の間の皮がむける、白くふやける、ただれている
  • 足の裏や側面に小さな水ぶくれができて、かゆみがある
  • かかとや足の裏がカサカサして厚くなり、保湿をしても変わらない
  • 爪が白や黄色に濁っている、厚くなっている、もろく崩れる
  • 市販の水虫薬を使っても症状が変わらない、または悪化した
  • ご家族に水虫と診断された方がいる

また、足が赤く腫れて熱をもっている、強い痛みがある、ジュクジュクしたただれが広がっているといった場合は、細菌による感染を起こしている可能性があります。このような症状があるときは、早めに受診してください。

市販薬を使う前に受診をおすすめする理由

水虫の市販薬は手軽に購入できますが、症状が水虫かどうかわからない段階では、先に皮膚科で検査を受けることをおすすめします。

理由のひとつは、症状が水虫によるものかどうかを確かめないまま薬を使うことになるためです。前の章でご紹介したように、水虫に似た病気は多く、水虫以外の病気に水虫の薬を使っても症状が落ち着かないことがあります。

もうひとつの理由は、市販薬を使ったあとに受診すると、薬の影響で検査のときに白癬菌が見つかりにくくなる場合があることです。実際には水虫であっても診断がつきにくくなり、治療の開始が遅れてしまうことがあります。

すでに市販薬を使っている場合も、受診することは問題ありません。使っている薬のパッケージや名前がわかるものを持参し、いつから使っているかを診察の際にお伝えください。

早めに相談したい方(お子さま・ご高齢の方・持病のある方)

糖尿病のある方は、足の小さな傷や水虫から細菌が入り、皮膚の感染症が重くなりやすいとされています。足の感覚が鈍くなっていると、傷や症状に気づくのが遅れることもあるため、水虫が疑われる場合は早めにご相談ください。

ご高齢の方は、爪が厚くなっていたり、足元に手が届きにくかったりして、ご自身で足の状態を確認したり、薬を塗ったりするのが難しい場合があります。ご家族が足の皮むけや爪の濁りに気づいたときは、受診をすすめてあげてください。

お子さまの場合、足の皮むけや水ぶくれは、水虫よりも汗疱や湿疹などほかの皮膚の病気であることが多いとされています。また、市販の水虫薬には乳幼児への使用について医師への相談をすすめているものもあります。自己判断で大人用の水虫薬を使わず、まずは皮膚科でご相談ください。当院では、お子さまの水虫の診察にも対応しています。

皮膚科での水虫の診察の流れ

皮膚科では、問診と検査で水虫かどうかを確かめたうえで、症状に合わせた治療を行います。ここでは、かもがわクリニック天六での一般的な診察の流れをご紹介します。

①受付・問診

初診の方は、事前にお電話いただいてからご来院いただくと、受付がスムーズです。

問診では、症状が出始めた時期、かゆみや痛みの有無、市販薬の使用状況、ご家族に同じような症状の方がいるかなどをお伺いします。持病のある方や、ほかにお薬を服用している方は、お薬手帳をお持ちください。爪水虫の飲み薬を検討する際に、一緒に飲めないお薬がないかを確認するために大切な情報です。

受診当日は、検査に影響することがあるため、患部に市販薬を塗らずにお越しください。また、足の爪を診察する場合に備えて、ペディキュアやネイルは落としておくことをおすすめします。

②顕微鏡検査で白癬菌の有無を確認

医師が患部の状態を確認したあと、皮膚の表面や爪の一部を少量採取し、顕微鏡で白癬菌がいるかを調べます。皮膚の表面をこすり取るだけなので、痛みはほとんどありません。

白癬菌が見つかれば、水虫(白癬)と診断します。ただし、症状が軽い場合や市販薬を使っていた場合などは、水虫であっても1回の検査では菌が見つからないこともあります。その場合は、日をあらためて再度検査を行うことがあります。

③診断と治療方針の説明

検査の結果をもとに、症状のタイプや範囲、爪への広がりの有無などを確認し、治療方針をご説明します。

皮膚の水虫であれば、塗り薬による治療が中心となります。爪水虫の場合は、爪の状態や持病、服用中のお薬などをふまえて、飲み薬と爪専用の塗り薬のどちらが適しているかを一緒に検討します。飲み薬を始める場合は、事前に血液検査を行います。

薬の塗り方や塗る範囲、治療を続ける期間の目安なども、この時点でご説明します。当院は院外処方のため、処方せんをお持ちいただき、お近くの薬局でお薬をお受け取りください。

④再診で経過を確認

治療を始めたあとは、再診で症状の変化や、薬によるかぶれなどの副作用が出ていないかを確認します。再診の予約はLINEからも可能です。

水虫は、かゆみや皮むけが落ち着いても、皮膚の中に白癬菌が残っていることがあります。見た目が良くなったからといって自己判断で治療をやめると、再発の原因になることがあるため、医師と相談しながら治療を続けましょう。

爪水虫の飲み薬を服用している方は、服用中も定期的に血液検査を行い、肝機能などに異常が出ていないかを確認しながら治療を進めます。

水虫の治療方法と治療期間の目安

皮膚の水虫の治療は、抗真菌薬(白癬菌に作用するお薬)の塗り薬が中心です。症状のタイプや部位に合わせてお薬を選び、一定の期間続けて使うことが大切です。なお、爪水虫の治療については、前の章「爪水虫(爪白癬)の特徴と治療」で詳しくご紹介しています。

外用薬(塗り薬)による治療

水虫の塗り薬には、クリーム、軟膏、液体などの種類があります。皮むけや水ぶくれが中心の場合はクリームや液体、ただれやひび割れがある場合は刺激の少ない軟膏など、症状に合わせて使い分けます。

塗り薬は、基本的に1日1回塗ります。お風呂上がりは皮膚がやわらかく清潔な状態のため、薬を塗るタイミングに適しているとされています。白癬菌は症状が出ている部分より広い範囲にいることが多いため、症状のある部分だけでなく、指の間や足の裏全体など、周りの皮膚まで広めに塗ることが大切です。

副作用として、塗った部分の赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、かぶれなどが起こることがあります。また、指の間がただれている場合などは、水虫の薬でかえって刺激を感じることがあり、先にただれを落ち着かせる治療を行う場合もあります。塗ったあとに症状が強くなったときは、自己判断で別の薬に変えたりせず、ご相談ください。

かかとが厚く硬くなる角質増殖型など、塗り薬の成分が届きにくい場合には、飲み薬による治療が検討されることもあります。

症状が落ち着いても治療を続ける必要がある理由

塗り薬を使い始めると、比較的早い段階でかゆみや皮むけが落ち着いてくることがあります。しかし、症状がなくなった時点でも、皮膚の角質の中には白癬菌が残っていることがあります。

皮膚の表面の角質は、時間をかけて少しずつ新しく入れ替わっていきます。白癬菌がいる角質がすべて入れ替わるまで薬を使い続けないと、残った菌が再び増えて、症状がぶり返す原因になります。

治療期間は症状のタイプや範囲によって異なり、数か月かかることもあります。見た目がきれいになっても、医師が治療を終えてよいと判断するまでは、塗り薬を続けるようにしましょう。

保険診療での費用の目安

水虫の診察・検査・治療は、健康保険が適用されます。費用は、初診か再診か、行う検査の内容、処方するお薬の種類や量、保険の自己負担割合などによって異なります。

爪水虫の飲み薬による治療では、お薬代に加えて、服用前と服用中の血液検査の費用がかかります。爪専用の塗り薬は、一般的な水虫の塗り薬に比べてお薬代が高くなる傾向があります。詳しい費用は診察時におたずねください。

再発やご家族への感染を防ぐための日常ケア

水虫は、治療で症状が落ち着いたあとも、日常生活の中で再び白癬菌に触れることで再発することがあります。また、ご家族の中に水虫の方がいると、お互いにうつし合ってしまうこともあります。治療とあわせて、毎日の足のケアや身の回りの環境を整えることが大切です。

足を清潔・乾燥に保つ洗い方と拭き方

足は毎日、石けんをよく泡立てて洗いましょう。白癬菌は指の間にたまりやすいため、指を1本ずつ広げて、指の間までていねいに洗うことがポイントです。

このとき、ナイロンタオルや軽石、ブラシなどで強くこすると、皮膚に小さな傷ができて、かえって白癬菌が入り込みやすくなることがあります。手や泡でやさしく洗うようにしましょう。

洗ったあとは、指の間まで水分をしっかり拭き取り、よく乾かしてから靴下を履くようにしてください。外出先から帰ったあとや、公衆浴場、プール、ジムなどを利用したあとも、できるだけ早めに足を洗うことをおすすめします。

靴・靴下・バスマットの扱い方

蒸れた状態が続くと白癬菌が増えやすくなるため、足を乾燥させる工夫が大切です。同じ靴を毎日続けて履くのは避け、何足かを交互に履いて、履かない日はしっかり乾燥させましょう。長時間靴を履く日は、職場などで通気性のよいサンダルに履き替えるのもひとつの方法です。

靴下は毎日取り替え、汗をかいたときはこまめに履き替えましょう。綿などの吸湿性のよい素材や、指の間の汗を吸いやすい5本指の靴下を選ぶのもよいとされています。

ご家庭では、バスマットやスリッパに、はがれ落ちた皮膚とともに白癬菌が残っていることがあります。バスマットはこまめに洗濯して乾かし、家族で共用しないことが理想的です。スリッパも共用を避け、床はこまめに掃除機をかけるようにしましょう。

ご家族に症状がある場合は一緒に受診を

ご自身が治療をして水虫が落ち着いても、ご家族に水虫の方がいると、バスマットや床を通して再びうつってしまうことがあります。ご家族の中で白癬菌をやりとりしている状態では、いくら治療をしても再発を繰り返す原因になります。

ご家族に足の皮むけやかゆみ、爪の濁りなど、気になる症状がある場合は、一緒に皮膚科を受診することをおすすめします。家族全員で治療と予防に取り組むことが、再発を防ぐための大切なポイントです。

天六・天神橋筋六丁目で水虫のご相談ならかもがわクリニック天六へ

かもがわクリニック天六では、皮膚科として水虫や爪水虫の診察・検査・治療を行っています。院内で顕微鏡検査を行い、白癬菌の有無を確認したうえで、症状に合わせた治療をご提案します。足の皮むけやかゆみ、爪の濁りなど、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

アクセス

当院は、天神橋筋六丁目駅の3番出口から徒歩1分以内の場所にあります。天神橋筋六丁目駅は、大阪メトロ谷町線・堺筋線と阪急千里線が乗り入れており、お仕事帰りやお買い物のついでにも立ち寄りやすい立地です。

【住所】
〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋6丁目3-16 朝日生命天六ビル2階

土曜日も診療しています

当院は土曜日も診療を行っています。平日はお仕事や学校でなかなか時間が取れない方も、土曜日にご相談いただけます。

診療日や診療時間は、トップページの診療カレンダーでご確認ください。

予約・受診方法

初診の方は、事前にお電話(06-6809-6088)をいただいてからご来院いただくと、受付がスムーズです。再診の方は、LINEからご予約いただけます。

当院は院外処方のため、診察後にお渡しする処方せんをお持ちいただき、お近くの薬局でお薬をお受け取りください。

ご来院の際は、保険証(マイナ保険証)をお持ちください。服用中のお薬がある方はお薬手帳、市販の水虫薬を使っている方はそのお薬のパッケージなど、名前がわかるものもあわせてお持ちください。

水虫に関するよくある質問

Q1. 水虫は自然に治ることはありますか?

水虫は、自然に治ることは少ない病気とされています。気温や湿度が下がる冬には、かゆみや皮むけが目立たなくなることがありますが、白癬菌が皮膚の中に残っていることが多く、暖かくなると再び症状が出ることがあります。

そのままにしておくと、爪やほかの部位に広がったり、ご家族にうつったりすることもあります。気になる症状がある場合は、皮膚科で検査を受けることをおすすめします。

Q2. 市販薬を使っていても受診して大丈夫ですか?

はい、受診していただいて問題ありません。市販薬で症状が変わらない場合や、かえって悪化した場合は、水虫以外の病気の可能性や、薬によるかぶれも考えられます。

受診の際は、使っている薬のパッケージなど名前がわかるものをお持ちいただき、いつから使っているかをお伝えください。なお、受診当日は検査に影響することがあるため、患部に薬を塗らずにお越しください。

Q3. 爪水虫は塗り薬だけで治療できますか?

皮膚の水虫に使う一般的な塗り薬は、爪の奥まで成分が届きにくいとされています。爪水虫には、飲み薬か、爪に浸透しやすいように作られた爪専用の塗り薬を使います。

爪専用の塗り薬は、濁りの範囲が比較的狭い場合や、持病などで飲み薬が使えない場合に選択肢のひとつとなります。どちらの治療が適しているかは、爪の状態や体の状態をふまえて判断しますので、診察時にご相談ください。

Q4. 家族にうつさないために気をつけることは?

水虫は、白癬菌を含むはがれた皮膚に触れることでうつります。バスマットやスリッパは家族で共用せず、バスマットはこまめに洗濯して乾かしましょう。床にはがれた皮膚が落ちていることもあるため、こまめに掃除機をかけることも大切です。

ご家族に足の皮むけや爪の濁りなど気になる症状がある場合は、お互いにうつし合って再発を繰り返さないよう、一緒に受診することをおすすめします。

Q5. 子どもでも水虫になりますか?受診できますか?

お子さまが水虫になることもありますが、大人に比べると少ないとされています。お子さまの足の皮むけや水ぶくれは、汗疱や湿疹など、水虫以外の皮膚の病気であることも多くあります。

ご家族に水虫の方がいる場合は、お子さまにうつることもあります。見た目だけで判断して大人用の水虫薬を使うのではなく、まずは皮膚科でご相談ください。当院では、お子さまの水虫の診察にも対応しています。

まとめ

水虫は、白癬菌というカビによる皮膚の感染症です。足の指の間の皮むけやかゆみ、小さな水ぶくれ、かかとのカサカサ、爪の濁りなど、症状のあらわれ方はさまざまで、かゆみがほとんどないタイプもあります。

一方で、汗疱や接触皮膚炎(かぶれ)など、水虫とよく似た症状の病気も少なくありません。見た目だけで判断して市販薬を使うと、症状が落ち着かなかったり、かえって悪化したりすることがあります。皮膚科では、顕微鏡検査で白癬菌の有無を確認したうえで、症状に合わせた治療をご提案します。

水虫の治療では、症状が落ち着いたあとも医師と相談しながら治療を続けることと、足を清潔・乾燥に保つ日常のケアが大切です。ご家族に気になる症状がある場合は、一緒に受診することで再発を防ぐことにつながります。

かもがわクリニック天六は、天神橋筋六丁目駅3番出口から徒歩1分以内にあり、土曜日も診療しています。天六・天神橋筋六丁目周辺で水虫や爪水虫が気になる方は、お気軽にご相談ください。初診の方は、事前にお電話(06-6809-6088)をいただくと受付がスムーズです。

院長 鈴木義久
この記事の執筆・監修者

院長 鈴木義久

かもがわクリニック院長。京都大学医学部卒業・医学博士。京都大学大学院医学研究科形成外科診療科長、滋賀医科大学形成外科学講座初代特任教授などを歴任。形成外科専門医として粉瘤・ワキガ治療を専門とし、保険適用での日帰り手術に対応。「患者さんの日常を取り戻すこと」を使命に、大阪・天六で地域医療に従事している。